おはようございます♪ 昨日は久しぶりの青空でしたが、早くも梅雨空に逆戻りですね。
先日、ゲッカビジン(月下美人)の花を見に行ってきました。 9日の夜の中央植物園での、開花に合わせて夜間開園です。
クローンなので、160もの花が一斉に咲いてました。一夜でしぼんでしまう花ですね。
ゲッカビジン(月下美人、Epiphyllum oxypetalum)
サボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物です。原産地は、メキシコ南部のジャングルで、森のなかの朽ちた樹木のすき間や岩の割れ目に生えています。花粉は、花の蜜や花粉を食べる小型コウモリ類による媒介されます。そのため、夕方から咲き始め翌朝までには、しぼんでしまいます。
暗いホールで全体が白っぽい花と、ちょっと小難しい条件。今後の参考のためにメモっておくと、今回のレンズは、 SPEEDMASTER 50mm F0.95 と Sigma 30mm F1.4 DC HSM。表示以外は、前者のレンズです。全て開放での撮影で、一脚使用です(参考:一脚は便利です)。
暗いのでISOはオート(上限設定:1600)にしましたが、 SPEEDMASTERは、ほとんどがISO100で撮れてますね。
豪華な4段咲き。ISO100で、1/125秒。甘いような香りもありますが、それほど強くはありません。
満開は8時半過ぎ
夜7時開園で、この時間は、まだつぼみの頃。満開になるのは8時半頃でした。ライトが満月のようですね。 ISO100で、1/125秒。
8時過ぎ、ようやく満開近くなってきました。ISO100で、1/60秒。
8時半過ぎ、真ん中のめしべが出てきました。花びらやガクを大きく広げて、コウモリを待っているようですが、ここにはいません(笑)。
こちらは、 Sigma 30mm F1.4 DC HSM、ISO320で、1/60秒。F1.4になると、ISOが上がりますね。
開花してくると、たくさんの人であふれてきました。以下の2枚は、 Sigma 30mm F1.4 DC HSMで、真ん中あたりをトリミング。いずれもISO320で、1/60秒です。
スマホ派が多かったですね。
ゲッカビジンに葉はありません
葉は退化してありません。コンブのように見えるのは茎です(左)。なので、葉から花芽がでているのではなくて、茎からですね。
皆さん、花の中心ばかり撮っておられるのですが、ゆるくカーブする花柄のラインも美しいですね。
小さな手のような芽が、やがて花になります♪ こちらは2013年7月の撮影です。
うなじの美しさ(笑)。ISO100で、1/100秒。
ゲッカビジンにまつわる誤解
ちなみに、ゲッカビジンには以下のような誤解があります。
クローン株なので同じ日に咲く
日本で栽培されているゲッカビジンのほとんどは、わずかな株から挿し木で増やしたクローンです。しかし、同じクローン株でも、環境によって咲く日は異なります。ソメイヨシノも同じですね。
日本にあるゲッカビジン、ほとんどがクローンなので、交配しても実をつけません。
ちなみに、下は、ゲッカビジンの赤い実。種子から育てられ、遺伝的に異なる株で交配したからこそ結実した実ですね。 2012年10月の撮影です。
1年に1度しか咲かない
株に体力があれば、年に複数回咲きます。ただ、一斉にたくさんの花が咲くのは年に1回です。
満月の夜にしか咲かない :
和名からの誤解でしょうか、コウモリの媒介だと、月齢に合わせて開花する必要はありませんね。
ちなみに、この植物園で月下美人が一斉に咲いた日の月齢は以下の通り。2012~2016年は毎年見に行ってました(笑)。満月、又はそれに近い日が3日間と多いような気もしますが。
2012年7月 3日:13.5
2013年7月 1日:22.5
2014年7月11日:13.8
2015年7月 6日:19.5
2016年7月20日:15.7(満月)
2019年7月 9日:6.3