光と風と薔薇と

移りゆく季節をなにげなく表現するブログ

初夏から咲く秋の七草:キキョウ

おはようございます♪ 今日も曇り空ですね。

 

梅雨空の下、青空を恋しがるかのように、青紫のキキョウが咲いてました。万葉集にも詠まれるなど、太古の昔から楽しまれてきた花です。

 

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キキョウ(桔梗、Platycodon grandiflorus

キキョウ科の多年草です。日当たりの良い草原を好むのですが、そのような場所は減少傾向で、自生株は絶滅危惧種とされています。秋の七草のひとつであることから秋の花のイメージがあるのですが、実際は梅雨頃から初秋まで咲きます。自家受粉を避けるため、雄性先熟になっています。

 

 

ツボミからめしべが開くまでを追ってみました。

 

ツボミの頃

こちらは、紙風船のようなツボミ。なので、 "balloon flower"とも呼ばれています。緑色がほんのり青紫に色づいてきます。

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開花

風船をはがすように、1枚ずつ開いてきます。

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雄花期

5枚の花びらの星型の花。雌雄同花ですが雄性先熟で、おしべから白っぽい花粉が出ているんですが、めしべの柱頭はまだ閉じたまま。なので、受粉できません(笑)。

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雌花期

咲き進むと、ヒトデのようなめしべが登場♪ おしべの花粉は枯れてなくなってしまい、めしべの柱頭が開いて他の花の花粉を待ち受けています。自家受粉を避けるためで、浮気性な花ですね(笑)。

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園芸種として、白い花もあります。

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