庭でドクダミの花が咲いています。咲いていますというか、はびこっていますが、正解ですね(笑)。
独特の匂いが特徴ですが、昔から薬草として使われています。今でも、生薬名「十薬」の名で第3類医薬品として市販されています。煎じ薬です。
このドクダミ、なんとも不思議で魅力的な花なんですね。今回は、そのあたりを。
奥泉幸子さんの記事を参考に
今回、園芸ガイド 2019年 06 月夏・特大号 の奥泉幸子さんの記事を参考にさせていただきました。涙型のツボミなどです。この雑誌、Kindleで読み放題なんです(笑)。
奥泉さんは、野に咲く花々を樹脂粘土で再現されている方。写真で花を見るのはほんのわずかですが、さすがに、粘土で再現するとなると、きめ細かい観察が必要になりますね。
花びらのない花
白い花びらのように見えるのは、総苞片(そうほうへん)です。花びらではなく、葉が変形した部分です。
本来は花を守るためにあるのですが、これだけ花びらに似ていると、花の出る幕はありません(笑)。
4枚ある総苞片は、それぞれ大きさが異なります。大が1枚で中が2枚、そして小が1枚です。
まれに5枚のも。一番小さいのは、大中小の下の幼児でしょうか(笑)。
とても小さな花
そして、花はどこにあるかといえば、中心部にあります。多数の小さな花(小花)が集まって、棒状の花穂になっているのです。
花穂は下から咲いていきます。
小花をひとつ取ってみました。数ミリの小花には、3つの花柱を持つ1個のめしべと、3個のおしべがあります。
小さな花であちこちにくっつきやすいので、ひとつだけ取り出すのも、わかりやすく撮るのも大変でした。。。
涙型のツボミ
ドクダミはツボミもキュート、先端が曲がった涙型です。
ハート型の葉
葉の裏やエッジが紅色になります。