光と風と薔薇と

移りゆく季節をなにげなく表現するブログ

谷崎潤一郎も愛でた桜:ヤエベニシダレ

夕空にひろがっている紅の雲を仰ぎ見ると、      

   皆が一様に「あー」と、感歎の声を放った

 

冒頭は文豪・谷崎潤一郎の「細雪」。その中で、お気に入りだった平安神宮のヤエベニシダレを「紅の雲」と表現しています。

 

で、写真は、植物園のヤエベニシダレ(八重紅枝垂)。4/17の撮影です。

 

しなやかな枝先に咲く、濃いめのピンク色が優雅ですね。花びらは10~20枚と多く、ガクがツボ型にふくらんでいるのが特徴です。 

 

ヤエベニシダレでも早咲きのタイプと遅咲きタイプがあるようです。水墨美術館ではソメイヨシノより早く咲いてました。

 

2枚目以降のレンズは、Nikon Ai AF DC-Nikkor 135mm F2D で開放 F2 での撮影です。ボケ味をコントロールできるDCレンズで、DCリングはF5.6としています。

 

 

谷崎潤一郎が愛でた桜:ヤエベニシダレ

ここには2本あります。

 

 

菜の花は終盤です。

 

 

濃いめのピンクです。

 

 

奥に白っぽいシダレザクラもあります。

 

 

地面に届きそうです。

 

 

 

あとがき

このレンズ、DCリングをF側に回すと球面収差が補正過剰になり、前ボケの輪郭がよりボケるように設計されています。下の写真が前ボケの例ですね。

一方、後ろボケは今回の写真のように丸い玉ボケになります。この後ろボケが面白いので、F側に回すのが多いですね。