こんばんは♪ 毎日、新型コロナウイルスのニュースが続きますね。
温暖化の影響があるのか、今後も新しいウイルスが出現しそうなので、しっかりした拡散防止対策が必要ですね。
ウイルスは生きているのか?
NHKニュースで、医師らしき人が、感染した人が触れた場所では、ウイルスは1週間は生きていると言ってました。
一昔前なら、そんなばかな・・・、という話です。
そもそもウイルスは、細胞を持たず、RNA(またはDNA)が殻をかぶっているだけ。単なる化学物質に近い感じです。
細菌とは違い、生きた細胞の中でしか増殖できません。「生きている」ではなくて「活性がある」でしょう。
しかし、最近は、生物か無生物かの議論があります。ウイルスは生きている (講談社現代新書)のように、生物とする著書もあります。著者が、生物と非生物の境界、ウイルスとは何かで紹介しています。
また、菌ではないので、アルコールが効果があるのかと思いますが、インフルエンザなどのウイルスの場合、脂溶性の殻(エンベロープ)を溶かすので効果があるようです。逆に、殻がないノロウイルスなどには効きにくいわけです。
この場合、生物派なら「死滅」ですが、非生物派なら「不活化」ですね。
ブドウの殺菌
さてさて、ここからが本題(笑)。
菌といえば、サンルーム内にブドウを植えているのですが、去年は初夏の長雨のせいか、晩腐病にやられました。。。
で、今年は、冬から殺菌剤を散布してみました。
使えるのは登録された薬剤だけ
ネットで検索すると、晩腐病には、いろいろな殺菌剤や農薬がでてきます。ただし、実際に効果があるとしても、使えるのは、登録された農薬だけです。
それらは、効果だけでなく、人や植物、環境への安全性(毒性や残留性)などを考慮して使用方法や使用回数が規定されています。
たとえば、雑草対策として塩をまく人がいますが、除草剤と違い分解しないので、残留性があります。
半永久的に残るだけでなく、周囲に流れだして、家屋への影響や、下水や地下水など、環境汚染の原因になりますね。
最初はベンレート水和剤を
最初に、ベンレート水和剤を使いました。
休眠期に散布できるのは1回だけなので、あと1回はトップジンM水和剤を使う予定です。複数の薬剤を使うときの制限がありそうなので、2つの薬剤にとどめておきます。
ベンレート水和剤
成分:ベノミル 50%
ぶどうの晩腐病に対しての使用時期、希釈倍率、使用方法、回数は以下のとおり。
参考:Green Japan
休眠期:200~500倍、散布、1回
収穫45日前まで:2000~3000倍、散布、3回以内
以下は、晩腐病の適用を持つ殺菌剤。ただし、休眠期の使用が表示されているのは、トップジンM水和剤とベンレート水和剤だけです。
バラの黒星病予防などにも使用できます。
左から、オーソサイド水和剤80、トップジンM水和剤、ベンレート水和剤。
電子天秤
0.1g単位まで正確に測るために、電子天秤を使います。
この電子天秤は1gから5kgまで測れ、充電式で屋外でも使えます。
今回、5gを水に溶かして2リットルと、400倍に希釈する予定でした。取った粉は袋に戻さないのが原則なので、実際は5.6gとなり、360倍になりました。
ふわふわの粉末で、少しこぼしてます(笑)。電子天秤は、水洗いできるので安心です。
表面の青いフィルムをはがさずに使っています。
食器用洗剤を少々
薬剤は少しの水と混ぜて、分散し、何回か容器を洗いながら、噴霧器に入れます。完全に溶けるようではなく、白濁しています。
農薬中にも界面活性剤は入っているようですが、溶解や展延性をよくするため、いつも農薬噴霧時には食器用洗剤を少量いれてます。
ブドウの芽
ブドウは1月に剪定しています。
ブドウは前年に形成された芽から生長する新梢にしか実をつけないそうです。 去年伸びた枝が今年実をつける結果枝になるわけで、芽が出る節を2~3節残して切ります。
すでに芽は少しふくらんでいますね。
殺菌剤はブドウだけでなく、根のあたりやガラス窓など、室内中に散布しました。菌はどこにでも潜んでいそうですからね。
比較的濃い濃度なので、ガラス窓は乾くと白くなります。根から吸収して効果があるかどうかは不明です。
逆に、根から吸収してくれる殺菌剤があると、枝全体にゆき渡って便利なんですが。