富山地方鉄道(富山地鉄)の鉄道車両についてまとめてみました。2022年12月現在の状況です。
5種類46両の車両を扱っているそうです。他社から譲り受けた車両が多いのですが、オリジナルも走っています。
また、外観の色から、"かぼちゃ電車"や"だいこん電車"といってますが、おなじ、かぼちゃ電車でも型式が異なる車両がありますね。
車両形式番号
富山地鉄の車両形式番号は、5桁のうち上3桁が電動機出力をPS(馬力)で表示し、下2桁が形式番号を表示しています。
ただし、一部の10030形は160psにパワーアップされていますが、型式はそのままです。
車両形式番号の種類
モはモーターのある車両、クは運転台のある車両、サはモーターも運転台もない付随車、ハは普通車を示します。
譲渡された車両
1)モハ17480形(元東急8590):2013年11月運行開始。元は東急8590系のステンレス車両です。ここでは地下鉄カラーとよんでいます。マンゴー電車という愛称もあります。
2)モハ16010形(元西武5000系)
第1編成:1995年に導入されたレッドアローの愛称で親しまれた元西武5000系です。
第2編成:2011年12月、映画「レールウェイズ2」公開を機に、一部が水戸岡鋭治氏のデザインで改修され、アルプスエキスプレス (ALPS EXPRESS)として登場しています。
いずれも3両編成の場合は、中間に中間付随車クハ110形を連結します。
3)モハ10030形(元京阪電鉄3000系)
かぼちゃ電車:1991年から、冷房化率向上のため京阪電鉄(3000系)から導入。テレビやスカートは撤去され、黄と緑のツートンカラーに塗装されました。愛称は、かぼちゃ電車です。
ダブルデッカー:2013 年8月から、同じく京阪電鉄(3000系)から譲渡された2階建てのダブルデッカーエキスプレスが運行開始しています。3両編成で、中間に2階建てのサハ31を連結します。最近は、2階建て車両なしに2両で走っています。
4)クハ221形など(元西武10000系)
クハ221形(電鉄富山方向)とモハ20022形、モハ20021形の3両編成。ニューレッドアロー号として、2022年2月19日にデビューしました。クハ221形にはトイレがあります。
富山地鉄オリジナル
5)モハ14760形:創立50周年にあたる1979年から運行開始した初の冷房車。かぼちゃ電車や白を基調とした雷鳥カラーに塗装されただいこん電車があります。
愛称と型式番号
私のブログで使っている愛称と、型式番号です。16010形には2種類あり、また、かぽちゃ電車は2つの型式が走っていることになります。ただし、現在、14760形はラッピング車両になっています。
地下鉄カラー:17480形
元西武のレッドアロー:16010形
アルプスエキスプレス(ALPS EXPRESS):16010形
ダブルデッカー:10030形
かぼちゃ電車:10030形と14760形
だいこん電車:14760形
富山もようトレイン:14760形(14769と14770)のかぼちゃ電車をラッピングしたもの。2022年1月11日から3年ほど運行予定。
カターレ富山ラッピングトレイン:14760形(14767と14768)のかぼちゃ電車をラッピングしたもの。2022年2月26日から3年ほど運行予定。
モハ17480形
2021年3月、宇奈月温泉行きの特急として走っていた17483(左)と17484。ドアは4箇所ですが、2箇所しか開きません。
冬の常願寺川橋梁を渡る17482(左)と17481。
モハ16010形
第1編成:元西武のレッドアロー
ヤマザクラと16012。
常願寺川をわたる16012(右の先頭車)と16011。
うろこ雲の下、常願寺川をわたる16011(先頭車)と16012。
第2編成:アルプスエキスプレス(ALPS EXPRESS)
麦秋の立山線を走るアルペン特急。2021年4月からは、特急は一日この一本になり、2022年には、夏から秋にかけての立山線の増発便を除き特急はなくなりました。
立山行きの16013(左の先頭車)、112,16014です。パンタグラフを出しているのは、16013(先頭車)だけです。
不二越・上滝線を走る16014(右の先頭車)、112,16013。こちらは、普通電車として走っています。
上と同じく山側からの撮影ですが、進行方向が反対です。パンタグラフを出しているのは、同じく16013(今度は最後尾)だけです。
立山線を走るアルペン特急、16013です。
16013。こちらも普通電車として走っています。
モハ10030形
この型式の車両には、先頭車の前面中央に、連結した時に貫通路となるような部分が見られます。
かぼちゃ電車
第三若杉踏切を通過する10032(先頭車)。同じかぼちゃ電車でも14760形と顔が違いますね。
秋の立山線を走る10046。型番が足らなくなると、10040番代になります。
第三若杉踏切を通る10045。
常願寺川を渡る10045(右の先頭車)と10046。
ダブルデッカー
冬の剱岳を背景に、常願寺川橋梁を渡るダブルデッカー10033(右の先頭車)と31,10034(最後尾)。常時3両連結です。
前面には、京阪特急のシンボルの鳩マークがありますね。
不二越・上滝線を走るダブルデッカー10033(右の先頭車)と31,10034(最後尾)。上と同じくバンタグラフを出しているのは10033(右の先頭車)だけです。
ダブルデッカーの31。京都三大祭りの一つ「時代祭行列絵図」が描かれた2階建ての車両部分です。
モハ14760形
先頭車両には、前面中央に貫通路となる部分がなく、10030形と区別できますね。
かぼちゃ電車
ひまわり畑と布市駅の14769(先頭車)。10030形と違い大きな窓、先頭車らしい顔です。
常願寺川橋梁を渡る14764。
冬の常願寺川橋梁を渡る14768(先頭車)と14767。
常願寺川を渡る14770(左の先頭車)と14769。宇奈月温泉行きなので、左が先頭車になります。右の後尾車両、ライトが付いていないだけで、先頭車と同じですね。
だいこん電車
雪の中を走る14771(先頭車)と14772。白を基調に、あずき色のラインが入っています。
常願寺川を渡る14771(右の先頭車)と14772。こちらは電鉄富山行きなので、右が先頭車です。
かぼちゃ電車の比較
上で述べたように、かぼちゃ電車の先頭車には2つの型式がありますね。左が10030形(10039)で、右が14760形(14767)です。
左の10030形は、連結した時に貫通路となる部分があるので区別できます。
横から見ると、車輪の様子なども微妙に違いますね。
上が10030形の電鉄富山行き(左方向)。
下が14760形の立山方面行き(右方向)。2両ともパンタグラフを出しています。
クハ221など(ニューレッドアロー号)
デビューの日には、北アルプスも見えてました。
富山もようトレイン
富山地鉄の新しいラッピング電車で、2020年1月11日に運行を開始しました。富山もようにのデザインによるライチョウがデザインされています。
全線を走ります。ただ1編成しかなく、定期運行はしないので、どこを走るかはわかりません。
定番スポットの立山線・千垣橋梁。
水たまりで、水鏡。鮮やかな赤が目立ちます。
屋根は黒です。電鉄富山方向からやってくる電車の顔は、ライチョウとハイマツのイラストになります。
北アルプスを背景に。電鉄富山方向行きの顔は、ハイマツ2つのイラストになります。
カターレ富山ラッピングトレイン
2022年2月26日の運行開始イベントの後の臨時列車です。方向幕は「特急 J2復帰」の表示で、ヘッドマークはカターレのエンブレムです。
剱岳を背景に。宇奈月行き普通です。