おはようございます♪ そろそろ5月も終わり、次々と咲いている県の薬用植物指導センターのシャクヤクも終盤です。
たくさんの品種があって、だらだらと撮っても、撮影枚数がむだに増えるだけです(笑)。せっかくなので、花の咲き方別にわけて撮り、まとめてみました。
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シャクヤクの花の咲き方
下に分類例を示しています。彩の気まぐれ写真を参考にしました。大阪にある久宝寺緑地の説明板のようです。
八重咲きから下へ行くほど真ん中にあるおしべが花びらに変化(花弁化)し、やがてなくなります。ただし、咲き方なので、厳密な区別は難しく、咲き始めと満開で違ったりします。特に、翁咲き以降の境界は微妙です。
一重咲き:花弁は8~18枚で、おしべは花弁化していません。
半八重咲き:一重咲きよりは花弁が多く、おしべは花弁化していません。
金しべ咲き:一重咲きですが、おしべは太くやや花弁化し、黄金色になっています。
翁咲き:おしべが細長く花弁化しています。花弁とは違う色になります。
冠咲き:翁咲きより花弁化が進み、丸く盛り上がっています。
手まり咲き:冠咲きよりさらにおしべの花弁化が進み、花弁との区別が付きにく形です。
バラ咲き:完全なおしべはなく、全体がバラのような形です。
シャクヤクの花の変化のイメージ
下手な図ですが、おしべの変化と花弁の変化です。通常の花は、おしべが花弁に変化して八重になるようですが、シャクヤクの場合のおしべの変化は独特です。
金しべ咲き
強烈な赤の「紅花」。
「スカーレットオハラ」。
半八重咲き
花弁が多い半八重咲きです。アプリコットに近い赤の「シザレア」。
シベの中にも花弁がある「ミスクレーム」。
翁咲きか冠咲き
珍しい黄色の「イエロークラウン」。おしべが細長い翁咲き。一部花弁になっているようです。しべを翁のヒゲと見立てると、こういうのが典型的な翁咲きでしょうか。
私の好きなシャクヤクの一種、「春日」。小さめの花です。内側にしべが変化した花弁があり、こういうのを典型的な翁咲きとする場合が多いようです。しかし、冠咲きがあるとすると、その違いが微妙です。
真ん中が盛り上がった冠咲きらしき「ドクターアレキサンダーフレミング」。
手まり咲き
真ん中が大きく盛り上がった「恋唄」と右の「ピッチャー」。
深い赤の「レッド・グレース」。本当の花弁が見えない感じになっています。
バラ咲き
意外とバラ咲きは少ないですね。バラ状の花はありますが、完全なおしべのない花となると少ないです。無いように見えても、真ん中を探ると、たいていは、おしべが残っています。
こちらは「ルーズベルト」。
「エッジドサーモン」。別の花では、花弁の間からシベがでていました。