光と風と薔薇と

移りゆく季節をなにげなく表現するブログ

かつては海だった場所

こんばんは♪ 今日は、古生物研究会の仲間と久しぶりの化石採集でした。

 

高岡市の砂採集場です。私有地なので、了解を得て入っています。

 

以前、私がサメの歯化石を発見した場所で、その後の発掘・調査により、クジラや海棲哺乳類(カイギュウ)化石の発見につながりました。

 

今回は大した化石は見つからず。。。すでに採集されていた化石を見せていただきました。

 

このあたりでしか見つかっていないズカワキンチャクガイもありました。

 

 

昔は海だった発掘現場

広い場所です。

 

 

今も砂を採集しています。

 

 

シャベルカーの爪痕が残る地層。下を横切る白い地層は凝灰岩層(火山噴出物の堆積岩)。

 

 

採集済の化石

すでに採集されていた化石を見せていただきました。ホホジロザメの上アゴの歯の化石です。背景の目盛りは5ミリです。

 

 

このあたりにある頭川層でしか見つかっていないズカワキンチャクガイ。2017年新種(Swiftopecten djoserus )として記載されました。頭川層上部(約275万年前)とされています。

 

 

 

ホホジロザメの上下の歯の化石

こちらは以前私が見つけたもの。

上下で形や大きさは似ていますが、根元の歯根の厚みがぜんぜん違います。背景の目盛りは5ミリですから、歯の全長は5センチほどです。

 

左:下アゴの歯。切縁は、ゆるくカーブしています。鋸歯は大きさの割りに粗めです。歯根厚は、2センチほどです。

右:上アゴの歯。切縁はほぼ直線的。薄っぺらです。

 

 

名称:Carcharodon carcharias(カルカロドン・カルカリアス)

場所:富山県高岡市

時代:新生代、第三紀、鮮新統