福井県立恐竜博物館のラストは特別展・獣脚類2025の紹介です。11/3まで開催されています。
サブタイトルは、「フクイ」から探る恐竜の進化。福井県で見つかった4つの系統の進化の謎に迫っています。
目玉は、日本初公開の、スピノサウルスの全身骨格の最新復元でしょうか。華奢な後肢や上下幅の広い尾を反映した泳ぐようなスタイルです。
福井からは歯の化石しか見つかってはいませんが。
スピノサウルス類の進化
スピノサウルス(スピノサウルス・エジプティアクス、Spinosaurus aegyptiacus )は、白亜紀後期(約1億年前)の北アフリカにいた、全長14mとされる最大級の獣脚類です。
二足歩行で、半水棲生活をしていたのではないかとされています。幅の狭い頭骨、中程にある鼻孔は魚を捕獲するのに適し、発達した前肢や上下に幅広い尾で水を漕いだのです。
フクイでは、歯だけしか見つかっていません。
泳ぐように復元された全身骨格。

幅の狭いスリムな頭骨。

復元イラスト。後肢には水かきが。

メガラプトル類の進化
フクイラプトルが属する系統です。アロサウルス類(上科)かティラノサウルス類(上科)か、2つの系統仮説があるとの説明。"上科"という階層名を使っているのが気になりますが。

フクイラプトル・キタダニエンシス( Fukuiraptor kitadaniensis )。

2024年に記載されたティラノサウルス類、アジアティラヌス・シュウイ( Asiatyrannus xui )。中国にある白亜紀後期の地層で発見されました。日本初公開です。

オルニトミモサウルス類の進化
世界初公開のティラノミムス・フクイエンシス( Tyrannomimus fukuiensis )の全身復元骨格。2023年に命名されたオルニトミモサウルス類です。

テリジノサウルス類の進化
フクイベナトール・パラドクサス( Fukuivenator paradoxus )。原始的なテリジノサウルス類とされています。

あとがき
獣脚類の進化といえば、鳥類の進化が興味深いところですが、すでに手垢のついたテーマとなりました。このあたりは、常設展示で解説されています。